最近の新築住宅には網戸のない家が増えてきています。
そういった背景もあってわが家のハウスメーカーも網戸は標準ではなくオプションでした。
小さな頃から夏は網戸で家の中に風を通して涼をとるのが、当たり前で育ってきたので「網戸がオプション扱い」には納得ができませんでしたが、オプション費用を設置して全ての窓に網戸を設置しました。
網戸がない家が増えてくるのは時代の流れなのでしょうか?
この記事では網戸を設置しない派の意見を紹介した上で、それでも網戸を設置した方が良いと思う理由は説明します。
目次
網戸を設置しない3つの理由
この理由はハウスメーカーの営業さんや設計士の話がもとになっています。
1.空調設備がしっかりしているから窓を開ける必要がない
高気密高断熱住宅には空調設備が整った家が多くなってきています。たとえば三井ハウスの健康空調システム、パナホームのエアロハス、一条工務店のロスガード、各ハウスメーカーで独自の空調設備を開発して力を入れています。
一条工務店のロスガードは性能がよく、家で焼き肉をしたとしても数時間後には匂いは消えています。
とくに花粉症がひどい人はしっかりした空調設備を導入して、窓を極力あけない生活をしているそうです。
2.外観を重視したい
網戸があると外観が野暮ったくみえるという方も多いそうです。
わが家も窓の並びは気にしたので、その気持ちは分かる気がします。網戸はあるより無い方が外観はスマートですよね。
3.網戸の掃除が面倒だ
網戸の掃除は意外にも大変です。窓から一旦取り外してスポンジなどで優しくこすらないとキレイになりません。数年に一回は網戸を張り替えないと、網戸がたわんできます。
網戸の張り替えはホームセンターに売っている道具でできるのですが、慣れないと時間もかかります。下記のページに張り替え方法が詳しく紹介されています。
網戸を設置して良かったと感じた場面
ここからは網戸を設置して良かったと思った場面、言い換えるなら窓を開けたくなる場面の発表です。
1.掃除をするとき
近頃の掃除機は吸った空気よりキレイな空気を吐き出す機種もありますが、空気を排出するときに家の中に気流がおきてホコリがたってしまいます。
吐き出す空気がキレイでもホコリを巻き上げてしまうので、掃除機をかけるときは、やっぱり窓を開けたくなるのです。
2.季節の変わり目でエアコンだと寒いとき
春から夏にかけての頃は、午前中は比較的涼しくエアコンだと肌寒く感じるのですが、エアコンを止めると少し暑いみたいな日があります。
そんなときは窓を開けると、涼しい空気が家の中に入ってきて気持ちが良いです。
エアコンの中で一日中生活していると体がだるくなってきますので、窓を開けて「涼」をとるのが健康的ですね。
3.「高気密高断熱住宅」特有のこもった暑さや湿度を吹き飛ばしたいとき
高気密高断熱住宅に住み始めて気が付いたのですが、「高気密」、「高断熱」がゆえに熱気や湿気がこもることが多々あります。
一番「熱気」と「湿気」を感じるのは、朝起きたときです。
朝起きてすぐに窓を開けると、熱気と湿気は一気に吹き飛びます。朝一番の空気は本当に気持ちが良いですよ。
網戸は設置すべきオプション
「網戸があると外観が…」という強い思いがある方ではない限り、このブログでは網戸の設置をお勧めします。
以前、バルコニーに水栓を設置しようとしたとき、設計さんから反対された話をしましたが、この記事を読んで一瞬でも「窓を開けたいかも」と感じてもらえたなら、絶対に網戸を設置したほうが良いと思います。
記事でも紹介した通り、実際に住んでいると窓を開けたくなる機会は多いです。網戸を設置しなければ後悔していたはずです。空調設備が完璧の住宅だったとしても、自然の空気に勝るものはないと思います。
網戸のないスマートな外観は魅力的ですが、住みやすい住宅であることが一番大切です。見た目だけでなく中身もしっかりした家は素敵だと思います。
ではでは。