ネット銀行の住宅ローンの金利は魅力的ですよね。近所の銀行では考えられないような「低金利」ですので、多くの方が候補として検討しているのではないでしょうか。
ネットが苦手という方、年配の方には、「よくわからない」「得体の知れない」といった印象があるかと思います。
ネット銀行で住宅ローンを借り入れるなら、何でも自力で調べて行動できる方が望ましいです。そうでないと手痛いしっぺ返しを食らうことになりかねません。
ある意味、利用者を選ぶ銀行といっても過言ありません。それでは、ネット銀行と相性が良い人とは、具体的にどのような方でしょうか?
目次
ネット銀行の特徴
まず始めにネット銀行の特徴を解説します。
ネット銀行の住宅ローンは、通常の銀行に比べて極端に金利が低いです。また保証料や繰り上げ返済の手数料が無料ですし、住宅ローンの申込みが24時間、いつでもどこからでもネットで申し込み可能という利便性があります。
これらの利用者にとってのメリットは、「実店舗を持たない、もしくは店舗数を抑えている」ことによって、運営コストを圧縮して低金利の住宅ローンを実現しています。
しかし実店舗がないからこそのデメリットもあります。
実店舗がないため、銀行員と顔を合わせることはありません。ちょっと複雑な話などは顔を合わせての相談したいところですができません。このような状況に慣れていない利用者は不安を感じます。
ハウスメーカーの提携している銀行なら、担当営業さんが住宅ローンの手続きを手伝ってくれます。しかしハウスメーカーの提携銀行がネット銀行というのは聞いたことがありません。
つまり住宅ローンに関する全ての手続きを自分で行う必要があります。調べることが苦手な方、時間に余裕ない方には不向きと言えます。
ネット銀行の住宅ローンで保証料無料の理由
ネット銀行の住宅ローンには保証料がかかりません。理由は保証会社を使っていないからです。
■ソニー銀行
保証料・団体信用生命保険料がかかりません。
銀行からお借り入れされる場合でも、保証会社が保証するタイプの商品であれば、保証料やそのための保証取り扱い手数料などが設定されています。ソニー銀行ではシンプルな商品をご提供するために、保証会社を使わず、保証料を無料といたしました。
■住信SBIネット銀行
保証料・保証人
保証会社の保証付ではありません。このため、保証料は必要ありません。
収入合算者は連帯保証人、担保提供者は物上保証人とさせていただきます。
※連帯保証人は同居のご家族に限ります。引用元:ネット専用住宅ローン
ネット銀行の審査が厳しいと言われる理由
一般的な住宅ローンでは保証会社を使っています。万が一、利用者に支払いの遅延した場合は金融機関は保証会社に支払いを請求します。ネット銀行では保証会社を使わないため自社で対応することになります。
未払い分の回収を自社でするということはコスト増加につながるため、そうならないためにも通常の住宅ローンの審査より、ネット銀行の審査は厳しくなると言われています。
ネット銀行のメリット、デメリットのまとめ
ネット銀行の特徴を踏まえた上で、ネット銀行の住宅ローンのメリット、デメリットを列挙しました。
■メリット
- 金利が安い
- 保証料、繰越手数料が無料の場合が多い
- 24時間申し込み可能など時間を選ばない
- ネットだけで手続きを進められる
■デメリット
- ハウスメーカーの担当営業さんのサポートは最小限
- すべて自分自身で書類作成(誰もチェックしてくれない)
- 審査が厳しい、また時間がかかる
- 個別の対応に融通がききづらい
- 事務手数料が高い傾向にある
- ローン特約の対象とならない場合がある
ネット銀行と相性が良い人の条件
相性の良い人物像を想像してみると、ネット銀行で住宅ローンを借りる方は、何でも自分でやることのできる人のようです。「自分でやる」という心構えのある人だからこそ、安い金利を勝ち取れるのだと思います。
具体的には下記のような人が相性が良いです。
- 調べ物が得意な人
- HMや不動産会社に任せるより自分で手続きしたい人
- 住宅ローンのシミュレーションを自分で客観的にできる人
- 短い間隔で繰り上げ返済を計画している人
- 平日は時間に余裕のない人
素敵な家づくりになりますように!