銀行に住宅ローンの相談に行って大変な目にあいました。
何か大変だったかというと、銀行マンは、利用者にあったプランではなく、銀行が貸したいプランをグイグイ押してきたことです。
ハウスメーカーとの打合せで設計書も完成しかけていた頃でした。借入金額も決まって、あとは銀行から借りるだけという状態です。当時は住宅ローンの知識はほぼゼロ。漠然と長期固定で借りようかと考えていました。
とりあえず、銀行に相談して勉強させてもらうつもりだったのですが、これが大きな間違いでした。
目次
住宅ローンの初相談は銀行員に圧倒されっぱなし
相談に行ったのは地域では1番と言われている地銀です。住宅ローンの窓口は、通常の窓口とは違って、店舗の奥にありました。設置されちる椅子もふかふかしていて、どうやら大切なお客さまとして扱われているようです。
住宅ローンは儲かるんだと、つくづく感じました。
その後、担当者と軽く雑談を交わして、お金を借りるために必要な情報(借入金額、頭金、勤務先やら)を記入して、いよいよ本題に突入です。
相談とは名ばかり、変動金利をぐいぐい進められました。担当者自身も住宅ローンは変動金利で借りているから「大丈夫、心配なんてない」と、怒濤の囲い込みです。
住宅資金用に貯めていたので、ある程度まとまった頭金があったこともあって、担当者から「表には出せない好条件の金利の提示も可能ですよ」みたいな話もされ、とりあえず仮審査しましょうみたいな流れに…。
あまりのごり押しに圧倒されて、質問すらできない状態でした。
フラット35に詳しくない銀行マン
有給休暇まで取得して住宅ローンの相談に来ていたので、「このままでは引き下がれない!」となんとか流れを引き戻そうと、長期固定を希望している話を切り出しました。
まずはフラット35について説明いただけないかとお願いしたところ…
「取り扱い実績が少なくて詳しくない」
今、フラットを借りたときの金利はどれくらか質問しても…
「申し訳ございません。把握してません。」
フラット35の取扱銀行なのに、まさかの回答です。その後、保証料や団体信用生命保険の掛け金を確認もしたのですが、話は進展せず。
お互いに少し沈黙状態になったところで、担当者さんがちょっと時間が欲しいいって、何やら書類を印刷してきたかと思えば、変動金利と固定金利(2.3%)の返済計画表でした。
「変動金利のほうが断然返済金額が少なくなりますよ」
もう絶句でした…
銀行も商売、売りたい商品しか勧めない
最終的には、同じ銀行の別支店でフラット35で借り入れました。
ハウスメーカーの営業さんに相談したところ、フラット35に強い銀行員さんを紹介してくれました。同じ銀行なのに支店が変わるだけで別銀行みたいに対応が違いました。
結局のところ、最初に相談に足を運んだ支店では、フラット35は取り扱いたくなかったのでしょうか。
フラット35は手数料収入しかなくて銀行にとっては、うまみの少ない住宅ローンだと後日、ハウスメーカーの営業さんに聞きました。
結局のところ、当たり前の話ですが銀行も商売、仕方が無いのかなと…
銀行で住宅ローンの相談はしないほうが得策
銀行で相談するのは、契約する住宅ローンの商品(タイプ)を決めてからが一番です。銀行では、どの住宅ローンにするかの相談でなく、契約の進め方の相談だけです。
知識ゼロの状態で銀行に相談したところで、銀行が得をする商品を勧めてくるだけです。
それでは住宅ローンを検討は、どのように勧めたら良いのでしょうか?
おすすめの方法は3つあります。
1.ハウスメーカーや工務店の営業さんに相談
信頼できる営業さんであれば、この方法が一番手っ取り早いです。
ハウスメーカーの営業さんに、初めて銀行に住宅ローンの相談で訪問したときの話をしたところ、住宅ローンの基礎的な話、申し込みから契約までの進め方など、丁寧に教えてくれました。
最終的にわが家にあった銀行員さんを紹介してくれました。
ハウスメーカーや工務店の営業さんは、銀行にも顔が利くので、わが家のように頼れる銀行員を紹介してくれるケースもあります。くれぐれも「信頼できる営業」がキーポイントですのでご注意ください。
ときどき変な営業がいますのでお気を付けください。
2.書籍やネットから知識を得る
最後に頼れるのは自分です。自分で勉強するのが1番です。知識ゼロの状態ですと、住宅ローンの話を説明してもらっても相づちを打つのが精いっぱいで、何を質問して良いのかも分からない状態でした。
住宅ローンの知識は、誰かに教えてもらえれば一番良いのですが、住宅ローンの書籍を1冊読むだけでも身に付きます。
それほど難しい話ではありません。ポイントとなる部分は、本ブログでも紹介していますのでご覧いただければと思います。
住宅ローンの知識が身に付けば、あとは一番条件の良いところを選ぶだけです。銀行によっては総返済額に700万円も差がつくこともあるようです。
住宅ローンの見直しで約700万円の節約事例も3.お金のプロに相談する
家を建て終わってからファイナンシャルプランナーの存在を知りました。特にここ最近、耳にすることが増えてきたと思います。
ファイナンシャルプランナーについてWikipediaからの抜粋です。
顧客である個人から、収支・負債・家族構成・資産状況などのソース提供を受け、それを基に住居・教育・老後など将来のライフプランニングに即した資金計画やアドバイスを行う職業・職種、およびその職に就く者。 略してFP(エフピー)とも呼ばれる。
一言で表現すると、お金のプロです。
友人や知人にお金の話をするのは気が引けますが、赤の他人でお金のプロになら気軽に相談できます。ハウスメーカーに勤め先や年収、頭金を教えるとの似たような感覚かと思います。
住宅ローンをどこから検討して良いか分からないという方にはお勧めです。
素敵な家づくりになりますように!