住宅を購入する前に、将来のリスクについて考えてみませんか?
住宅を購入するタイミングは、人それぞれです。
- 子供が生まれたとき
- 子どもが成長して家が手狭になってきたとき
- 子供が小学校に入学する前に学区を決めたいとき
不動産業者の話では小学校入学前が一番多いそうです。
住宅を購入するタイミングは人それぞれでも、将来のリスクは共通部分が多いです。
目次
1.妻の育休、退職
子供が生まれて妻が育休を取得したとき、または仕事を辞めてしまったときに住宅ローンの返済は大丈夫ですか?
収支合算やペアローンを検討している方は特に注意が必要です。その場合、お互いの収入を見越しての住宅ローンですから、妻の収入が減った、無くなった途端に返済が苦しくなります。
子供は天からの授かり物です。計画を立てづらいことではありますが、事前に子供ができたときのことを夫婦で話し合っておくことは大事です。
2.教育費と住宅ローン
子供の教育費が一番多く掛かるのは大学です。4年間でおよそ1,000万円以上の費用が掛かります。年間に直すと250万円です。
住宅ローンの返済に教育費が重なると赤字になる家庭もあります。そうならないためにも、子供が小さな間に積極的に繰り上げ返済しておきましょう。
3.夫の転勤
住宅を購入して夫が転勤になったという話があります。単身赴任するにせよ、購入した家を売却するにせよ、賃貸に出すにせよ、苦渋の選択になることは間違いありません。
単身赴任ですと実質お財布が2つに分断されます。また賃貸に出すなら修繕費なども考慮して家賃設定しておかないと赤字になるので注意が必要です。
4.夫の転職
将来、転職する予定はありますか?
最近では転職は珍しい話ではありません。収入アップに繋がる転職なら問題ありませんが、残業や休日出勤を抑えて家族優先の生活にするための転職だと収入ダウンは避けられません。
住宅ローンの返済のために収入をとるか、生活はぎりぎりでも家族の時間を大事にするか、というような選択を迫られたときを想像すると難しい選択ですね。
5.夫婦の仲
これから住宅を購入しようとしている夫婦に質問する必要はないと思いますが聞きますね。
夫婦仲は良いですか?
住宅を持ってしまうと、万が一、離婚という事態に陥ってしまったときに財産分与で苦労します。たとえば住宅を売っても住宅ローンの完済ができないこともあります。そうなってしまうと身も心もボロボロです。
可能性の高いリスクとなるのは「教育費と住宅ローン」
ここまでに紹介した5つのポイントで遭遇する可能性が高いリスクは「教育費と住宅ローン」です。
大学生の教育費(学費)は毎年250万円、月々に直すと21万円です。この金額が住宅ローンと別に掛かります。ぞっとしますね。
学費をボーナスで支払っている家庭が多いです。もし、すでにボーナスを住宅ローンの返済にあてていたら大変です。
子どもが小さいときはボーナスを将来の教育費を少しでも貯金しておくべきです。今、貰えているボーナスが10年後にも貰えるかは誰にも分かりませんよね。
教育費は子どもに奨学金を借りてもらうのも1つの手段かも知れません。しかし親としてはできることなら、身軽な状態(奨学金の返済)で社会に飛び立たせたいものです。
素敵な家づくりになりますように!