土地探しの注意点といえば、日当たり、最寄りの駅や学校、土地の過去、災害マップなどが思いつきます。
それらと同じくらい大事なのが「町内会の存在」です。「家を建ててから、こんなはずじゃなかった…」なんてことにならないためのポイントを紹介します。
目次
古くからある地域ではないか?
わが家の地域では、自治体(役場)主催の運動会、球技大会(年2回)、町内会主催の敬老会、もちつき大会、バーベキュー大会、祇園祭、スポーツ大会と1年を通して行事がいっぱいあります。
正直、誤算でした。町内会主催の行事が多すぎです。
同じ自治体でも、地域が違えば町内会主催の行事がゼロもあります。古くからある地域は、これまでの歴史があるため行事が多い傾向にあります。
「行事なんて行かなきゃいいじゃん!」
いやいや、役員に任命されると、「行かない」という選択肢はありません。
行事に参加するだけなら、まだマシです。もれなく行事の運営、参加者集めの大変なお仕事が待ち受けています。役員の任期は2〜4年と長いです。
行事が多い町内会だからといって、住民が行事に積極的に参加するわけではありません。はっきり言って、参加率が悪いです。皆さん、役員のときにしか参加しません。
自治体主催の町民運動会なんて、「役員運動会」に名称変えたほうが良いくらいです。
世帯数が少なくないか?
町内会の世帯数も重要です。役職はどの町内会も同じなので世帯数が少ないと、それだけ役員になる回数が多くなります。
わが家は土地探しの際に「世帯数」を見落としていました。世帯数が少ない地域のため、同じ役が回ってくるスパンが短いため役員をしていない年のほうが少ないです。
行事の参加者は少なくないか?
行事の参加者は、住みたいと思う土地に知り合いがいないと調べるのは難しいのですが重要です。
役員になると行事の参加者集めが非常に大変です。
自治体主催の運動会の場合、前日まで参加者集めに奔走しています。「用事がある」、 「足が痛い」、「突き指で無理」…という理由で断ってきます。気持ちはわかるのですが、さすがに突き指という言い訳はやめてほしい…
運動会の後は、住民の交流を深める慰労会があります。もちろん、「役員慰労会」です。役員以外の参加者は皆無です。地域交流のための行事なのに、何のためにやっているのだろうか。
昔と違って共働き世代が多くなってきています。休日はやっぱり家族とゆっくり過ごしたいですよね。そう考えると、参加者が集まらないのは、仕方がない状況なのかもしれません。
分譲する土地は少なくないか?
昔から住む方々の家が立ち並び、将来、分譲する土地が少ないという地域は注意が必要です。
分譲する土地が少ない地域は、人の流動が極端に少なくなります。
わが家は10年以上ぶりの新しい住人だったそうです。新参者が少ない「濃い」地域なのです。昔からある行事が今も代々、伝統の行事として引き継がれています。
一方で、分譲地の多い地域では、毎年のように住民が増えるため、さまざまな考え方の人が集まります。新参者の多い「薄い」地域なのです。
「薄い」地域のほうが、町内会の運営は、自分たちが住みやすいように時代に合った形に変化していきます。
「濃い」地域は変化を嫌う傾向があり(経験談)、「こうしたら良いのに、楽になるのに…」と思うことが多くあります。会議の場で発言しても、最終的には「伝統」「代々」という理由で却下されます。
後悔しない土地探しのポイント
住み始めてから「あれ!?文化になじめない…」といった事態に陥らないためにも、土地の候補地を検討するときには、下記の3つを調べましょう。
- 不動産会社や役場の窓口で古くからある土地かどうか聞く
- まわりに分譲地があるか、将来、分譲地となりえる土地があるかを調べる
- 役場のHPで町内会ごとの人口の推移を確認する
この記事では町内会の「つながり」にスポットをあてました。下記の記事では、町内会のお金についてまとめています。
素敵な家づくりになりますように!